ソロサカ|男が一人で大阪を味わい尽くすグルメ・観光ブログ

まだ若いつもりのリーマン男が一人で大阪を味わい尽くす記録。グルメ・喫茶店・添い寝リフレ・美術館・自然などについての体験談を書いていく。

ピカソ作品114点を鑑賞!「和泉市久保惣記念美術館」(大阪南部)に行ってきた!

国内のピカソの作品114点が集結した「和泉市久保惣記念美術館」のピカソと日本美術 -線描の魅力-」展に行ってきました!

どうもソロマンです。この前は添い寝リフレに行ったという記事を書きましたが、女の子だけでなく意外と美術館も好きだったりします。ちなみにピカソも女の子大好きらしいですww まあ一緒にするなって話ですねww

 

ぼくは絵のど素人(絵心皆無)なので気の利いたコメントはできないけど、「絵の迫力・エネルギー」をひしひしと感じました。「絵のタッチとか、画材の質感」も実物を見ないと絶対にわからないと思います。なんか元気もらえた!心が満たされた!

 

「じゃあ場所は?大阪南部?そんなところになにがあるの?」と侮ることなかれ。ピカソだけでなく、ゴッホルノワール、モネの作品も所蔵しています。なかなかスゴイところ。今回はピカソと日本美術展なのでそれは見られなかったけど、何度も行きたくなる雰囲気があった。

 

施設自体が静かでかなり良い感じの場所です。見事な庭園があったり、茶室や音楽を演奏できるホールがあったり。あと意外と広いじっくり見るなら2~3時間は見ておいたほうがいいと思います(さくさく見ても1時間強くらいはかかりそう)。従業員の方も丁寧で感じのいい人が多かったです。一般入場1000円。

 

館内はもちろん撮影禁止なので、ぼくの文章でなんとか最大限レポートしていきたいと思います!

 

↓チケットとポストカード(80円)だけ貼っておきます。実物のほうが1万倍スゴイですが。

 

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展示されていたピカソの絵が載っているポストカードやチケット等

 

 

ピカソの作品はどんな感じだったか?画風や技法は?

ピカソがメインの展覧会だし、一番気になるところでしょう。

 

一言で言うと、「作品のスタイルがめっちゃ多種多様」。しかしどれからもパワー感じる。

有名な『泣く女』などの非現実的な見た目の絵画(キュビズムというらしいですね)からリアルな(写実的な)絵画、あるいは版画から陶芸まで展示されていました。あるいは日本の浮世絵の影響をうかがえるような「見栄を切っている人」の絵とかも。

一人の人間が作ったとは思えないくらい、それぞれの作品が異色でした。

 

ピカソといえば奇抜で独創的な絵が有名だしやっぱり目を引くんだけど、モノクロームの版画の「鳩」とか、自分の娘を写実的に描いた「マヤの肖像」とかも、かなり好きだと思った。この2点の作品は、タッチとか線が柔らかくて、とても暖かみを感じます。

(あと、「牛」と「画家」というモチーフの作品が多かったです。それについても解説が横にありました)

 

 

ピカソの良さがわからない?上手い?落書き? 実際に見た感想!

 モノクロームの版画の「鳩」は、付記されていた解説によると、「版画の技術に習熟していなかったピカソはミスを犯し、それゆえに鳩の足もとに白い部分が出来てしまったが、それ故にこの作品は唯一無二のものとなった」と書いてあった。こういうの好きだと思った。

 

陶芸作品でもあったんだけど、ピカソは版画の技術に習熟していなかったり、陶芸をよく知らないがゆえに、常識破りの(既存の評価軸では評価不能な)独創的な作品を生み出すこともあったらしい。

常識的な観点からすると「失敗や未熟さ・わからなさ」というものが、ピカソの手にかかると「今まで他の人が気づいていなかったから常識になっていなかっただけのこと」に見えてくる。

つまりピカソこそが確かなやり方であり、他の人が知らなかっただけであるかのようにすら見えてきた。そんな風格を感じた。実際の作品を見て「ここ失敗してる!」だなんて誰も思わないと思う。

 

そしてモノクロではなく色彩豊かな作品ももちろんある。専門的なことは全然わからないけど、そもそもピカソの作品は「わかる・わからない」とかじゃないと思った。「何を感じ取るか」だと思った。うまく言葉に出来ないけど、そんな簡単に言葉にされたら絵画にする意味がないきっと。

それでも描かれたタッチとか、絵の具の質感とか厚塗りされた重みとか、実際に見ないとわからないし、見てよかったと思った。冒頭でも書いたけど、なんかパワーもらえた。

 

確かにピカソの作品には「なんでこんな風に描こうと思ったんだろう?」という感じの絵がたくさんあった。

中には興味がない人からは「変な絵」「落書き」みたいと思われるかもしれないものもあるんだけど、実際見るとはっきりと差が感じられる。当たり前だけど。そう思う人がたくさんいたから、今でもピカソという画家の名前を誰でも知っているわけだしね。

 

日本美術の作品は?ピカソとの関連は?

この展覧間のもう一つのテーマである「日本美術」。一見、ピカソとは深い関連がなさそうに見えるかもしれませんが、実はそうではないらしいです。

 

ピカソ自身も日本の浮世絵や春画を所有していて、それとその影響がうかがえるピカソの作品が並べて展示されていました。わかりやすくて楽しかったです。

梅原龍三郎という日本の芸術家とも交流があって、彼にあてたメッセージ付きの絵も展示されていました。

 

ピカソの色彩豊かな陶芸作品と、日本の土や素材の良さをそのまま引き出した「侘びさび」の作品。その対比も面白かったです。

 

市民の方々の作品も展示されているスペースがありました

市民の方々の水彩画、書道、ボタニカルアート(植物を細部までリアルに描いたもの)、お皿などの作品も展示されているスペースがありました。

ど素人のぼくが言うのもあれなんですが、すごく上手で気合の入っている作品が多いなと思った。普通の市民の人がこんなに描けるの?というのが素直な感想。

名が知られている偉大な芸術家の作品ももちろんいいけど、こういう人達の作品もまた違った良さがありますね。

 

音楽ホールでの演奏も土日祝の1時半から行われており、地域の文化の拠点になっている感じも好きだと思った。ほんと良い場所ですこの美術館。庭園も見事だし。

 

今回は「ピカソと日本美術」展だったけど、定期的に展示されている作品が入れ替えられているようなので、また行きたいと思います!楽しかった!

 

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美術館周辺の風景。特別なことはないありふれた街並み。

 

和泉市久保惣記念美術館の基本情報・アクセス

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アクセス:

■電車の場合
泉北高速鉄道和泉中央」駅下車、南海バス13 乗り場より
 (1「春木川」「若樫」行、3「美術館前」「松尾寺」行)
 乗車(約10分)、バス停「美術館前」下車すぐ

JR阪和線和泉府中」駅下車、南海バス2乗り場より
 「春木川」「若樫」行乗車(約30分)
 バス停「美術館前」下車すぐ

南海本線泉大津」駅下車、南海バス2乗り場より
 「春木川」「若樫」行乗車(約40分)
 バス停「美術館前」下車すぐ

■車の場合
阪和自動車道「岸和田・和泉」インターより約3分
 (無料駐車場有)

 

開館時間:午前10時から午後5時(入館は午後4時半まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日を休館)

入館料:入館料 一般 1,000円 高・大生 800円 中学生以下 無料

※20名様以上、65歳以上は2割引
※各種障がい者手帳を提示された場合、本人及び介助者1名様は無料

(これは今回のような特別展の値段で、常設展のときは約半額みたい)

所在地:〒594-1156 大阪府和泉市内田町3-6-12

電話番号:0725-54-0001

 

現在展示されている作品など、詳しくは公式サイト